MY STORY Vol.35 永冨 佳代子 [ 『NIGELLA』デザイナー ]

さまざまな分野でクリエイティビティを発揮する個性的な女性たちを応援する『MY STORY』プロジェクト。今回は、ファッションブランド『NIGELLA』を主宰している永冨佳代子さんが主役です。企画、デザインから、縫製、納品まで、ひとりですべてをこなしているパワフルな女性をご紹介します。

基本的に服は無地なので、柄のバッグはコーディネートのアクセントになっていいですね

この日は、自身のブランド『NIGELLA』が年に2回開催している展示会に伺いました。永冨さんは、デザインだけでなく、縫製もすべてひとりでやっていて、基本的には受注生産。そのため、受注会を兼ねた展示会はとても大切なイベントだそう。

「すべてひとりでやっていて、1点、1点大切に手作りしているので、大量生産はできないんです。2019年春夏の展示受注会には、商品を大切に扱ってくださる個人経営のセレクトショップの方や、私の服を気に入ってくださっている方が来てくださいます。こういった時や、外での打ち合わせの時は資料を持ち歩くので荷物はいつもより多くて、バックパックが便利ですね。ニットやカットソーは作っていないので購入しますが、それ以外は自分のブランドの服を着ます。ブランドのアイコンでもある刺繍などのアクセントがある服はありますが、基本的に私の作る服は無地なんです。なので、『エクスペリエンス エス』のような柄のあるバッグはアクセントになっていいな、と思いました。どんな服にも合わせやすいカラーリングもポイントですね」

『NIGELLA』は、自宅で洗濯ができて毎日着られる服、長く着られる服だとか。そのため、素材にもこだわっていて信頼できる国産の生地を使用。また、自然をモチーフにした刺繍のポイントのあるアイテムは、リピーターやコレクションしている人も多いという人気定番商品。2019年春夏の新作は“ネコシャツ”。『yoji&his ghost band』の寺田耀児さんにイラストを描いてもらったそう。

サイズ、柄が違う3ポーチセットの『イアカ エル リストレット』は必要に応じて使い分け

自宅兼アトリエでの作業がメインという永冨さん。『NIGELLA』のほか、ミュージシャンの衣装を担当したり、個人客のオーダーも受け付けているそう。

「衣装の打ち合わせや、カタログ撮影のときは、荷物が多くなるのでバッグの中が煩雑にならないようにポーチを活用しています。携帯の充電器やリップバームなどいつも持ち歩いているものは一番小さいポーチに。カメラやその付属品は一番大きいポーチ、といった具合に、『イアカ エル リストレット』は、3サイズあるのでシチュエーションやその日の荷物によって使い分けられる点がすごくお得ですよね。同じ色柄でサイズ違いというのはけっこうある気がしますが、3個とも違うというのは珍しいし、おしゃれですね」

大好きなライブに行ったり、映画を観たり、カフェでくつろいだり…。つかの間のオフを満喫

行きたいライブを先に決め、その日がオフに。それ以外は基本的にはずっと自宅で作業をしているという永冨さん。音楽が好きでフェスにもよく行くそう。

「シンプルで小さいバッグが好きなんです。それにオフで出かけるときは、お財布、携帯、手ぬぐい、手帳ぐらい。化粧品は持ち歩かず、荷物が少ないので小さいバッグが多いですね。『ノヴァド』は、大きさがちょうどよくて、斜め掛けもできるのでお気に入り。私の服とも合うし、何よりも軽くて使いやすい! フェスに行くときにもいいですね。モンキーチャームもキュートで可愛い♡ 私の服は9割は天然素材のものですが、はっ水加工したスカートや羽織り物も1割ぐらい入れることもあります。アウトドア系や機能素材といった化学繊維も好きなので、キプリングのバッグの素材は私好み(笑)」

生産もデザインもできて、ショップも併設できるような大きな工場を作りたいな

レディースからスタートした『NIGELLA』。彼女や奥様と兼用で着ていた男性陣から「メンズサイズはないの?」「自分用に作って!」といった要望が多くなり、レディスサイズ、メンズサイズの2サイズ展開に発展したそう。

「強度や機能性、ディテールなど、見えない部分や細かい部分へのこだわりが強いので、私の服は男性にもウケたんだと思います。また、古いものからヒントを得ることも多くて『古着しか着ないけど、ここのは着られる』というお客様がいたり、『このディテール〇年代ぽいね』とか、男性のほうがこういったこだわりに気付いていただける方が多いのも事実ですね」

10代のころから漠然とデザイナーになりたいと思い服飾の専門学校へ。卒業後は、縫製工場勤務を経てアパレルメーカーで企画デザインを担当。デザインセンスはもちろんのこと、縫製工場で働いていた時のスキルが今に活きているという永冨さん。

「アパレルはドレスブランドだったので、パーティ向きの服のデザインをしていました。今とは真逆ですね(笑)。30歳になってやっと作りたいものがブレなくなったんです。生活にひもづいたものがつくりたくなったんです。それで独立を決めました。以前は、作りたいものが多すぎて絞れなかったんです。デザインだけでなく物が作れるというのは私の強みですね」

「ブランドを続けることは大前提。その上で、大きい工場を作りたいんです。生産からデザインまでできるような。一緒にできる仲間が増えたらブランドも増やしたいし、ショップもそこに併設したい! 生産から販売まで!ちょっと郊外、田舎でやれたらいいな」と、将来の夢を語ってくれた永冨さん。独立してみて、協力してくれる周りの人に恵まれていると強く感じたそう。応援してくれている方たちへの感謝の気持ちが一番強く、恩返しするためにも頑張っているのだとか。物静かな口調の中に、強い信念とバイタリティを感じました。



<撮影協力>
FARO COFFEE&CATERING
住所:東京都文京区本郷2-3-7 エチソウビル204
電話:03-6240-0287
営業時間:11:00 – 22:00
HP:https://m.facebook.com/farocoffee/

永冨 佳代子 (Kayoko Nagatomi)

服飾の専門学校を卒業後、縫製工場に勤務。その後、アパレルメーカーで企画デザインを担当。5年前に独立し、『NIGELLA』を立ち上げ、企画、デザイン、縫製すべてをひとりで担っている。

Instagram: https://www.instagram.com/kayoko_tommy/

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